たくさんのトウモロコシ -これ、食べていいの?-
健康のために食べ物に関心があるので、「これ、食べていいの?」を読みました。この本は、以前マイケル・ポーランさんが書いた「雑食動物のジレンマ」という本を青年向けに編集し直した本です。アメリカの食の事情が書かれていますが、とても参考になります。
この本を読んで、多くの食料にトウモロコシが含まれていることにびっくりしました。しかも、トウモロコシ由来の食品に遺伝子組み換えのトウモロコシが使われていても、それらに表示義務がないので全くわかりません。
また、家畜の飼料にもトウモロコシが使われており、それらを食べた牛や豚の肉などを食べるので、間接的に遺伝子組み換えトウモロコシを摂取していることになります。
また、牛はトウモロコシばかりを与えられると病気にかかりやすくなり、その病気を防ぐために抗生物質を大量に投与されます。食肉になる前の牛は、ほとんど健康でないようです。鶏も同様に、自分体重を支えられずに歩けなくなる直前で食肉にされるそうです。不健康な家畜から大量の食肉が生産されていることになります。牛肉500gをつくるために3.5kgのトウモロコシが必要です。地球上には、食料不足の地域がまだまだたくさんありますが、私たちが肉を求めれば求めるほど、さらに大量の飼料となるトウモロコシが消費されてしまい、食料を欲している人々の手に渡りにくくなっているのではないでしょうか。
この本の最後には、次のような日頃心がけたいことが書かれています。
- ほんものを食べる
- おばあちゃんが食べものと思わないものは食べない。
- 原材料に五種類以上使われているもの、意味不明だったり読めない材料が使われているものは食べない。
- 高果糖コーンシロップ(異性化糖)が入っているものは口にしない。
- ほんものを買う
- スーパーマーケットに行ったら、真ん中辺の通路や棚をさけ、周囲の棚から買う。
- 放っておいても腐らないものは買わない。食べない。
- できるかぎりファーマーズマーケットやCSAを利用する。
- 自分で考える。
- 食事らしい食事をする
- 料理しよう。
- 野菜をつくろう。
- いっしょに食べよう。
- ゆっくり食べ、お腹いっぱいになったらやめよう。
- テーブルで食べよう。
もっともなことばかりです。コンビニやスーパーに手軽な食品があふれていますが、これからは原材料を意識して食品を選んで買おうと思います。